ブルガリア概要と紹介

Bulgaria
 


ブルガリアの位置

  ヨーロッパでありながら、アジアの雰囲気が漂う。バルカン半島の要地に位置し、常に異民族の干渉を受け、オスマン朝トルコには14世紀後半から約500年間の支配を受けた。現在でもトルコ系住民が多く、イスラム寺院と教会が並ぶという異文化が混在した独自の雰囲気は、歴史的背景が影響している。

 国土の中央にはバルカン山脈が横たわり、山と丘陵に富んでいる。バラが咲き乱れるバラの谷、黒海沿岸のリゾート地、雪深いスキーリゾートと、年中楽しめる。ソフィア近郊にあるリラの僧院、ボヤナ教会、紀元前300年前のトラキア人の墓などの世界遺産もある。
日本ではヨーグルトの産地として有名だが、それ以外の魅力はまだあまり知られていない。香水などに使われているエッセンシャル・オイルは、世界市場の約7割がブルガリア産だ。ブルガリアン・ボイスと呼ばれる女性コーラスの歌声は、「異星人に向けた、地球からのメッセージ」のひとつとして、宇宙探査船ボイジャーの中に収められた。

 ブルガリア人は寡黙でシャイだが、一度知り合いになれば親身になって面倒をみてくれる。朴訥で正直で人情が厚い、それがブルガリア人気質だと言われている。日本では相撲の琴欧洲関が、ブルガリア人として知られている。

 

ブルガリア地図
ブルガリアの紹介
音楽
ルーツ・オブ・ボイス 神秘の歌声誕生
  ブルガリア国立アンサンブル


1955年にパリで収録された”神秘の歌声”の歴史的名盤!
'80年代後半から急速に注目を集め始めた、ブルガリアの女声合唱団。その代表的存在、マルセル・セリエ率いるブルガリア国立放送女声合唱団が設立される1年前の1955年に設立されたブルガリア国立アンサンブル。フィリップ・クテフに率いられ、'60年代には世界各国で演奏を行い高い注目を集めた。
このアルバムは、1955年に行われたヨーロッパ・ツアーの際にパリで収録された貴重な録音で、現在の《ブルガリアン・ヴォイス》の原型が見事に表れている名盤。
解説を読んでアマゾンで購入した。


BORIS CHRISTOFF (ボリス クリストフ)
 ALEXANDER GRETCHANINOV


ボリス・クリストフ(Boris Christoff, Борис Христ,1914年-1993年) ブルガリアのバス歌手で20世紀のもっとも偉大なバス歌手の一人。

ソフィアのアレクサンダル・ネフスキー寺院で10レヴァで購入。教会音楽。





書籍

歴史本

ブルガリアの歴史

(ケンブリッジ版世界各国史) (ハードカバー)
R.J. クランプトン (著), R.J. Crampton (原著), 高田 有現 (翻訳), 久原 寛子 (翻訳)

ブルガリアの歴史の本。写真や図などがあり、わかりやすい。
ブルガリアでもっとも偉大な民族活動家で殉教者のヴァシル・レフスキの「私が成功するならば、民族全体のために成功しよう。失敗するならば、そのときは私一人死ねばよい」、と書き残した言葉に感動する。リラの僧院の開祖、イヴァン・リルスキ(リラのヨハネ)の隠遁主義の教義が生まれ、育っていった説明も心に残る。


文学

軛の下で(くびきのもとで)  

イワン・ヴァーゾフ (著) 松永 緑弥 (翻訳)

500年間にわたるトルコの占領下で生きてきたブルガリア人が、蜂起を決行して、失敗し、その後トルコの残忍な鎮圧が国際世論を高め、翌年の露土戦争を通して、トルコからの独立を果たしたのは1878年。「軛の下で」は、失敗に終わった「四月蜂起」に至るまで話だ。作者のイワン・ヴァーゾフも秘密革命委員会の一員で、描かれている人物は名前を変えているが、エピソードの多くは事実だそうだ。ロシア亡命中に、ブルガリア思慕にかられ製作したブルガリア文学の傑作。


語学教本

まずはこれだけ ブルガリア語

二宮 由美 (著)

ブルガリア語の入門用の教本

ブルガリアはキリル文字を使っている。アルファヴェットを覚えるのも、ままならない。CDが付いていて、聞きながら、文字を追い文字読みを確認している。文字が大きくて読みやすく、内容も膨大でないし、価格も手頃。
本の冒頭に、「ブルガリアにはボヤナ教会、マダラの騎士像など多くの世界遺産があります。その魅力は自身の世界観を一新させるほどのものです」、という一説がある。世界遺産以外にもたくさんの魅力があり、私自身の価値観も大きく変わった。

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